学校検診に向けて



学校検診に向けて
*虫歯の検診について
新学期が始まると幼稚
園、保育園、小学校、中
学校、高校と一斉に各学
校歯科検診が始まりま
す。

内容としては
●歯の状態を調べま
す。

  現在歯(現在歯の生え
ている場所)の数

  喪失歯(永久歯のなく
なってしまった歯)

  要注意乳歯(残すか抜
いたほうが良いか歯科医
院で精密検査が必要な
歯)

  処置歯(詰め物、冠な
ど治して有る歯)

  未処置歯(治療を必要
とする虫歯)

  要観察歯(CO) 虫歯
とは判定しにくいが虫歯の
初期の疑いの有るもので
注意を必要とする歯

●その他
  舌、口蓋、口腔粘膜を
調べます

検診の結果、なんらかの
具合の悪いところが有れ
ば学校から児童生徒さん
に「歯の健康診断結果の
お知らせ」又は「歯科治療
のおすすめ」という虫歯治
療勧告書
が渡されます。



*ところでこの学校歯科
検診にはどんな意味が
あるのでしょうか。

毎年この春の時期に行わ
れる検診は、
学校保健法
という法律で定期健康診
断を行うことが義務づけら
れています。

その検診の意味は、治さ
なければならないところは
早く治しておく、病的な状
態にならないように予防す
る、という意義が有りま
す。

そのため、検診よりもその
後の各個人での対応がた
いへん大切なのです。

また、間接的に「心身共に
健康を保つ」と言う学校教
育を側面から支えている、
そんな意味も含んでいる
のです。

*この時期の特徴
永久歯の虫歯は「小学
校、中学校、高校の時期
が、その一生で一番虫歯
の発生する時期」と言えま
す。

これは乳歯と、生えたての
若い永久歯は虫歯に成り
やすい特徴があるからで
す。

だから、この時期に歯科
検診を行うことが重要なポ
イントかということが解か
っていただけると思いま
す。

実際に、15才までに虫歯
を少なく抑えられた人は生
涯、歯を失う率が極端に
少ないことが解っているの
です。

しかし、歯科医師として大
変残念な部分も見えてし
まう場合が有ります。

せっかく治療勧告書をもら
ったのに、治療を受けな
い、又は治療を中断され
てしまうお子さんが大勢い
るんです。

地域によって前後します
が、大体の目安で言うと
小学校や中学校で治療勧
告書によって治療したお
子さんが約60%で、後の
残り40%がしていないの
です。

これが意味する事は・・・
だんだん虫歯が大きくなり
勝手に痛くなりその為の
治療期間として歯科医院
に拘束される時期は長く
なり、当然ですが費用も高
くなる、と言う事です。

逆に、小さい虫歯の時に
早く治療すれば、痛くなく
早く終わり、治療費も安
いと言うのに・・・


*良く対面するのはクラ
ブ活動や塾による中
断!

健康第一に考えれば、歯
という身体の一部であり、
健康の源を治すという事
は、クラブ活動よりも塾よ
りも、本来の優先順位は
一番だと思うのですが。

その事を良く理解している
人たちが、あの野球の金
本選手とか、歯で目立っ
てた新庄選手とか、サッカ
ーの中田選手とかで、あ
の人たちは歯科医院と上
手く付き合っているんです
よ。

身体の限界に挑む選手に
は健康な歯が有ってこ
そ、健康な身体が出来る
し物事に集中できると言う
ことを知っているのではな
いでしょうか。

集中力と言えば、虫歯
の多い組と治療済みを
含めた虫歯の無い組で
の「成績に差が有る」事
も解かって来た事を皆さ
んはご存知なのでしょう
か。

学校検診を有効に活用
しましょう。



口の中全般の検診につい


勧告書をもらったら

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